筋トレサプリは複数を使用しても大丈夫?
筋トレサプリを利用する時、いくつものサプリを併用して効果を高める方法があることをご存知でしょうか?「すぐに疲れてしまうのをどうにかしたい。」「前日の筋トレの疲れが抜けきれなくて毎日のトレーニングが続けられない。」といったように、悩みにあった筋トレサプリを上手に組み合わせることで、より効果的で筋トレのしやすい身体作りが目指せます。
筋トレサプリは薬ではありませんので、あくまでもトレーニングをサポートする栄養成分を補給するというイメージで使用されることになります。薬のような飲み合わせといった心配はなく、どんなものを組み合わせても筋トレに効果をもたらしてくれるのです。
筋トレサプリにはどんなものがあるの?
プロテイン系
筋トレサプリには実に様々な種類がありますが、まずはどんなものがあるのかを見ていきます。筋肉をつくるのに最適なのがプロテインです。プロテインは日本語に訳せばタンパク質です。タンパク質にもいろいろな種類があり、乳製品からできる乳清タンパク、大豆製品からできる植物性タンパクが主流になっています。どちらかというと乳清タンパクの方が吸収が早いため筋肉をつくる速さがあるといわれています。
食事でタンパク質をしっかり摂取しようと思うと、同じ食品ばかりを口にして飽きてしまうことが懸念されます。どうせなら食事はストレスを持たずに美味しく食べたいものです。通常の食事にも間違いなくタンパク質は含まれていますが、さらに補助するものとして筋トレサプリのプロテインを利用していくのが最適です。
プロテインは摂取するタイミングによって効果の現れ方も変わってきます。通常筋トレを行う場合には、筋肉が修復される際にタンパク質切れを起こさないように、と筋トレ前から徐々に摂取するのが良いでしょう。トレーニング中やトレーニング後にもタンパク質は切らしてはいけません。少しずつ少しずつ補給するのがベストです。
アミノ酸系
アミノ酸はたくさんの種類があり筋トレサプリを選ぶ時にも、迷いがちです。しかし、効果はどれも筋肉量を増やして筋トレをより効果的にするものが中心になっています。
アミノ酸はプロテインよりも吸収速度が速いとされています。個人差はありますが、プロテインは摂取して1~2時間吸収にかかるといわれていますが、アミノ酸は30分程度で吸収されると言われています。
こうしてみるとプロテインは、普段から体内に不足しがちなタンパク質を補うために継続して必要になるもので、アミノ酸はトレーニングのタイミングに合わせて摂ることが適しているといえます。また、プロテインは多くのアミノ酸をバランスよく含んでいるのに対して、アミノ酸は「必須」「非必須」アミノ酸に分類されて筋肉の耐久性や持久力などの向上に使用されます。
BCAA
アミノ酸の中でも必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンはBCAAと呼ばれています。筋肉を作り疲労しにくい状態を創り出すことで人気が高い筋トレサプリです。
プロテインはバランス型ですが、アミノ酸やBCAAは筋肉に起こしたいパフォーマンスごとの特化型ともいえるサプリメントです。様々な目的に応じてアミノ酸系サプリやBCAAを利用すれば、自分がなりたい筋肉に近づくことができると期待されています。
ビタミン系
ビタミンやミネラルを補給する筋トレサプリは、筋トレをしない人にも大人気です。ビタミンは普段の食事から目標摂取量を補うことが難しいとされています。というのもそのためにはたくさんの野菜や果物を必要とするからです。いくら農家だとはいえ、同じ野菜を毎日食べ続けるというのも飽きが必ずやってきます。
そういった時にもサプリは有効です。また、水分の多い野菜は身体が冷えやすいともいわれています。身体を冷やしてしまうと血流が悪くなり、筋肉のダメージ回復に影響する可能性も出てきます。そんな心配もなくビタミンやミネラル補給できるのが、サプリメントの利点です。
クレアチン
クレアチンはもアミノ酸の一種ですが、働き方が少し他と違います。クレアチンは筋肉の中でも、瞬時にエネルギーを必要とする時に欠かせないものです。筋肉の収縮時に素早くエネルギーを創り出してくれるアミノ酸なので、陸上やスイミングなどのタイムを競うアスリートなどに有効だとされています。
また、クレアチン単独では筋肉をつくりだすことはできませんが、筋トレなどの無酸素運動時にも効率的にエネルギーを筋肉に送り届けることができるので、筋力アップに効果の高いトレーニングが可能になっていきます。結果として筋肉量が増えるというわけです。
クレアチンはインスリンによって筋肉に供給されます。その為、糖質とセットで飲むことで相乗効果が得られやすいです。基本的にパウダーでの販売が多いので、水に溶かし糖分もプラスして飲んでいくのがおすすめです。スポーツドリンクに入れて飲むのも有効かもしれません。
グルタミン
グルタミンは筋肉のパワーを上げ、強く育てていくのに利用される筋トレサプリです。アミノ酸の1つで疲労回復効果もありますので、1つで何役も担う筋トレサプリとしても人気が高くなっています。
グルタミンは筋トレサプリとしての役割だけではなく、免疫機能を強化してくれる成分としても有効です。胃腸の働きが弱っている人などの医薬品としても利用されていて、その多目的な働きが注目されている成分なんです。
消化器官を強くしていくことにも優れているため、老廃物を定期的に出す排泄運動にも効果が期待できます。また、筋肉を回復させる睡眠時にも成長ホルモンに作用して、回復をサポートしてくれます。
自分の筋肉のダメージを、自分の力で修復できるようにしてくれる免疫機能を高める作用は筋トレを継続している人にとっては大変有効で、魅力的なサプリメント成分といえるのではないでしょうか。
どんなものを組み合わせればいいのか
基本的には筋トレサプリはどれを組み合わせても有効に働きます。しかし、そこには飲むタイミングや効果の違いもありますから、しっかり自分が使用した目的を持ってサプリメントを選んでいく必要があります。
例えばAさんの悩みは、①筋肉が疲れやすい ②瞬発力がない という事であれば、筋肉を増やせるHMB、瞬発力の瞬時なエネルギーを創り出すクレアチン、疲労回復効果のあるクエン酸、といった取り入れ方もあります。
それぞれに使用するタイミングは違いますが、継続することで「筋肉を作る」「筋肉を鍛える」「筋肉を回復させる」といった要所での作用が発揮されるようになっていきます。成分で組み合わせるというよりも、筋トレをする人の悩みに合わせて筋トレサプリを選んでいくのが簡単ですね。
サプリの相乗効果で筋トレ効果を高めよう
筋トレをして筋肉を育てていくためには、筋トレサプリの力を借りることはとても効率的であるといえます。私達が食事中に得られる栄養素は、管理栄養士でさえも正確な数値をもって測れません。基準となる栄養成分表を基に算出されるわけです。となれば、正確な栄養素の含有量が示されているサプリメントの摂取は、とても有効なものであることはお分かりいただけるのではないでしょうか。
自分の筋トレの中でサプリメントを併用しながら、体調管理をしていくのも筋トレの大切な内容の一つです。体調にもよりますが、用法用量を守って摂取し自分にベストな飲み方やタイミングを見つけながら、筋トレをしてその成果を実感して欲しいものです。自己管理こそが筋トレの第一歩です。
サプリメントの効果効能に目を向ける前に、自分の体調が今日はどんな具合なのか、耳を傾けて向き合うことを最優先に筋トレを行いましょう。